大会3日目 都幾川・千年谷公園ルート


2014/11/6 白山台  椿 公義さん 記

 今日も朝から晴れ、少し風があるが穏やかな陽気だ。昨日痛んだ左のかかとも一夜明けると 何とか耐えそうだ。自分の住む高坂丘陵を通るコースなので、最悪途中で棄権も考慮する。


さて、今朝も同じ時間に会場に到着。おなじみの中学生達の黄色い声援に送られて出発する。
今日は会場を西進しやがて南に向かって都幾川左岸を目指して進む。今日も幼稚園や保育所のおちびさんや、親子連れのウォーカーが目立つ。今日の出で立ちは、服装は昨日と同じく重ね着、気温の上昇に伴って脱いでいくようにしている。靴は今日は日常のウォーキングに使用するランニングシューズにする。軽くてクッションが良い。暑さもないので水は保冷ウォーターボトルをやめてペットボトル1本。これで十分。沿道の警備も昨日と違ってゆったりしていて歩きやすい。
途中のボッシュ駐車場にはその町内会の高齢者の皆さんが並んで小旗を振って声援。海外からの女性ウォーカーがiPadでぱちり。市街地を抜け1時間も歩くと唐子地区に着く。中央公園には地域ボランティアの皆さんの模擬店が出店、即席のステージでは市長以下要人のあいさつが行われていた。


中央公園の外れに「天の園」の文学記念碑がある。中学生ボランティアの皆さんがこのガイドを行っていた。「天の園」はこの唐子地区で小学生時代を過ごした打木村治の書き下ろした子供向けの小説で日本の三大児童文学の一つと言われている。明治時代末から大正にかけたこの唐子村が舞台である。
この小説は6部に分かれている。各部に表題があり第一部は「雲の学校」


さて、コースは市の水道処理施設がある駒形公園に入る。広大な草地が広がっている。ここを進むと都幾川の左岸にでる。太陽に輝く水面を左に進むと篠竹の群生地が草むらの向こうに現れる。コースは密生した篠竹の中に延び頭上でアーチを作る。アーチが途切れ、ススキの穂の向こうに都幾川を渡るコンクリートの潜り橋が現れる。増水時には水中に潜るが軽自動車も渡れる頑丈な橋である。
橋を渡り高本地区に入る。すぐ南に接した標高112mの高本山の400mの急坂はかなり厳しい。

ひんやりした急坂を登り切ると障害者のための福祉施設「愛弘学園」がある。巌殿丘陵の静かな林間の施設である。やがてコースは坂東十番札所巌殿観音の門前町であった岩殿集落に入る。
ここは門前町の面影を残そうと、参道に面した家々の門にはかつての屋号を刻んだ門札が掲げられている。参道の突き当たりを観音堂への石段を登っていくと山肌を切り開いた岩殿観音堂が現れる。ここで参拝し少し休憩。この境内には樹齢700年と言われる大銀杏があるが紅葉にはまだ早い。


巌殿観音から平和資料館へ物見山のコースを進む。紅葉など落葉樹が多いこの物見山公園はもう少しすると紅葉が見頃になる。春はツツジ、秋は紅葉。ここから平和資料館に入る。資料館駐車場はこのコースのチェックポイント。ここの駐車場は休日になるとサイクリストの拠点になる。


引き続きよく整備された石坂ゴルフ場の取り付け道路を東京電機大学のキャンバスへ向けて進む。
東京電機大学では折から学園祭が開かれている。日頃の連携がある高坂丘陵地区で活動する丘陵みこしの会のメンバーは焼きそばの模擬店を出していた。会場には山村学園短期大学の女子学生も参加して賑やかな模擬店が運営されていた。鯛焼きをごちそうになる。


12時のチャイムが鳴り、お昼の時間、ここから10分あまりの高坂丘陵千年谷公園に向かう。
地域の顔見知りのボランティアの皆さんがお昼の豚汁を振る舞っている。スリーデーマーチ最終日ウォーカーへの毎年の豚汁サービスである。公園の野球場の芝生には、すでにたくさんの人が座り込んでお昼を広げている。私も仲間に入る。歩き疲れ後のゆったりとしたひとときを今年も楽しむ。


気持ちも新たに高坂丘陵からゴールの中央会場に向かう。高坂駅を過ぎ、ピオニーウォークの西、高済寺裏の湧水などこの一帯には昔から七つの湧水があり、この湧水群を巡る「七清水せせらぎ緑道」と名付けた遊歩道を歩く。このコースでは、高済寺裏の清水を見ることが出来る。ここから都幾川右岸にそって工事中の東松山橋を渡り、野本の農業用水路に沿って展示された案山子コンテストを見ながら市内への最終コースに入る。
14時をすぎスリーデーマーチの協賛イベントで賑やかな東松山駅から中央会場に至るメイン通りを中央会場に帰着する。
足の痛みでどうなるものやらと危惧していたが、何とか3日間歩き通した。会場で記念の完歩バッジを頂いた。


主催者発表では、1日目の参加者23,026名、2日目30,878名、3日目28,723名。



出発ゲートで見送るボランティア

保護者と歩く保育園児達


ボッシュ駐車場でエールを送る町内会の皆さん


「天の園」の解説ボランティアの中学生達
手に持っているのは天の園の第一部「雲の学校」

東松山市水道施設がある駒形公園の広場


都幾川左岸に広がる篠竹林

ススキの向こうに潜り橋


高木集落から高木山を登る急坂

坂東第十番札所巌殿観音正法寺本堂


物見山平和資料館駐車場のチェックポイント

平和資料館前の石坂ゴルフ場取り付け道路を
東京電機大学へ向かうウォーカー



電大学園祭で協賛出店する丘陵みこしの会の

メンバー

協賛出店する山村学園短期大学の学生達


高坂丘陵地区の豚汁担当ボランティアの皆さん

千年谷野球場の芝生でお昼ごはん


高坂丘陵の遊歩道を歩く

カエデ並木を高坂駅に向かう



野本の用水路脇の案山子祭の会場

趣向を凝らした案山子が佇んでいる



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